2013年1月14日月曜日
イイ仕事
「パネルに和紙を張り込みますよーーー!」
今回は50号です。
30号以上は「裏打ち」をするようにしてます。
「裏打ち」とは本紙の裏に薄い和紙を貼ることをいいます。
本紙の強化ですね。
もちろん糊で貼ります。
糊はお湯で薄めます。
障子紙を貼るのと一緒ですね。
したらば、本紙の端っこに今度は濃いめの糊を付けてパネルの側面に貼ります。というか、手で引っ張って張り込みます。最後に真ん中に水を打っておしまい。
パネルに張り込んでから糊と水が乾くと太鼓のように和紙はピーーン!と張ります。
特にエアコンの効いた乾燥した時はスゴい力です。
しょぼいパネルなら反り返ってしまうこともあるくらいです。
ボクのパネルは特注で作ってもらってますので頑丈にできてます。
よって、この張りに耐えられるように「裏打ち」をしておきます。
せっかくイイ作品を描いても破れてしまってはモトもコウもありませんからね。
最初にイイ仕事をしておく事も大切なのです。
いつ、どんな場所に飾られるかわかりませんからね。
イイ仕事とは例え見ないところにでも関係なく、作品を引き立たせるために職人が善かれとしてする仕事を言います。これボク流解釈の「イイ仕事」です。