日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2013年1月14日月曜日

イイ仕事



「パネルに和紙を張り込みますよーーー!」
今回は50号です。
30号以上は「裏打ち」をするようにしてます。
「裏打ち」とは本紙の裏に薄い和紙を貼ることをいいます。
本紙の強化ですね。
もちろん糊で貼ります。


糊はお湯で薄めます。
障子紙を貼るのと一緒ですね。
したらば、本紙の端っこに今度は濃いめの糊を付けてパネルの側面に貼ります。というか、手で引っ張って張り込みます。最後に真ん中に水を打っておしまい。


パネルに張り込んでから糊と水が乾くと太鼓のように和紙はピーーン!と張ります。
特にエアコンの効いた乾燥した時はスゴい力です。
しょぼいパネルなら反り返ってしまうこともあるくらいです。
ボクのパネルは特注で作ってもらってますので頑丈にできてます。
よって、この張りに耐えられるように「裏打ち」をしておきます。


せっかくイイ作品を描いても破れてしまってはモトもコウもありませんからね。
最初にイイ仕事をしておく事も大切なのです。
いつ、どんな場所に飾られるかわかりませんからね。

イイ仕事とは例え見ないところにでも関係なく、作品を引き立たせるために職人が善かれとしてする仕事を言います。これボク流解釈の「イイ仕事」です。