日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2013年2月24日日曜日

「エンジンに魂をこめろ!」


わずか8人の町工場。
吉村製作所物語。

今見ても涙が出るナリ。


http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gLw6vBZFR64

〈めいどいんじゃぱん!〉





少し古いお話になります。
Appleより
「新しいiPhoneを思い描いた時、私たちは画期的なほど薄く、軽いデザインを選びました。しかし、機能や性能を犠牲にすることなく、そこまで薄く、軽いものを作るのは、ほとんど不可能に思えました。」とありました。


 iPhone4Sまでは液晶パネルとタッチパネルは2層式でした。ところがiPhone5ではそれを一つにしちゃったディスプレイを出しちゃったんですよね〜だからiPhone5はあの薄さを実現できたんです。しかもRetina。この技術はとても難しいそうです。

作ったのは「株式会社ジャパンディスプレー」でした。この会社、ソニーと東芝と日立の合弁会社。究極の薄さはここから生まれた!

頑張れ!日本の技術。他国ディスプレイに負けるな!

2013年2月19日火曜日

胡粉と郷陽




 胡粉(ごふん)のお話。
日本人形にも胡粉が使われていますと前にもいいましたが、その中でも究極だと思う作品があります。

 平田郷陽-作「粧い(よそおい)」

 2年前に静岡と千葉で平田郷陽(ひらたごうよう)の展覧会がありました。1部と2部の2部構成となっておりました。そこで見た郷陽の強烈な生き人形の世界と次世代へと繋ぐ作品を観てきました。郷陽の胡粉使いは本当に素晴らしいです。妥協がない証として本当に肌がしっとりしています。胡粉は季節ごとに膠の濃さを変え何度も薄塗りで重ねて塗ります。扱いが非常に難しく膠の分量を間違えると割れてしまうこともしばしば。ボクも日本画で何度も割ってます。

郷陽の言葉、
「ゴフンだけで、10年かかりますけどいいですか?」
番組中の深い言葉です。

 そして、この作品についてもう一つ言わせて!
チラッと見えるエロティックな胸元、情緒を感じます。その情緒は郷陽の努力と挑戦なのです。

http://www.youtube.com/watch?v=1HITDUc1oVQ
http://www.youtube.com/watch?v=n5wbAPLCUTs

2013年2月14日木曜日

家紋


「エエもんめっけ〜」
久しぶりの家紋ネタ!家紋大好きでっす!
てか、それはわたしたちの「Identity」であり「Symbolic」。



 数年前に着物の柄にハマり図書館や本屋に通い文様(もんよう)とは何なのか?について調べました。文様の歴史はとても古いです。文様は植物や生きものを簡単にデフォルメした絵柄やパターン。自分の絵に使いたくて、本や資料を買いあさりました。その副産物に家紋がありました。家紋は文様からきた物です。屋号やお店のシンボルにも使われてます。例えば天皇家の「菊花紋」は後鳥羽上天皇が菊が好きだとかで現在に受け継がれたとありました。意外に理由はシンプルでした。

 『家紋』はその家のシンボル(象徴)。
残念でなりませんが今ではほぼ必要のないものと化してます。以前、絵の師匠に「井木くん!長男なら家の家紋と宗教(我家は浄土真宗)くらいは知っておきなさいよ〜」と言われたことがあります。恥ずかしながらどちらも知りませんでした。お葬式の時に田舎ではどちらも必要な事です。

 その昔家紋は家の門や屋根などに付けられたりしてました。もっと身時かなところでは着物でしょう。着物を見て、その人がどこのだれそれなのかという印でもあったようです。日本人の正装といえば着物であり紋付でした。その中でも第1礼装は5紋、準礼装は3紋でした。5紋とは胸と袖と背中に家紋があること。こんな事から家紋付きの着物とはその人にとっての「Identity」を表す印だったのです。そして自ずと家紋を背負ってるという事は、その家の歴史や重みを感じる事だったのかもしれません。

 家紋は代々受け継がれて行くもの。祖父から息子へ、息子から孫へ、…と受け継がれるわけですが、それは自分にとっての血筋であります。女性にとってはお嫁に行く時に、生家の家紋を背負った留袖を嫁入り道具として持たせたそうです。歴史で言えば徳川の家紋を蒔絵にした嫁入り家具等もテレビで見た事がありますよね。まさに「Symbolic」。娘が遠い場所へ行っても自分の血筋や家族を忘れないためにとか、お守り的な物となってたのかもしれませんね。



 で、簡単に忘れてしまうボク。
家紋を残します!つって、
どう?これなら忘れないっしょ!
一生忘れないために欄間(らんま)に描いちゃいました。恥ずかしいので仏間側としました。これで代々受け継がれていくと信じます。

2013年2月13日水曜日

地味な仕事 その2



<胡粉の作り方 その2>

両手でコロコロだんごを作ります。



皿にだんごを貼付けます。



ぬる湯を注ぎ、だんごがしっかり浸かるように。
数時間放置しアクをぬきます〜


膠と水を足しながら、指の指紋でやさしくスリスリスリしながら溶いていきます。急がずにユックリユックリ溶かします。このようにしてキメの細かい胡粉の
原液を作ります。



この原液を使う分だけ別の皿に取り分け、水と膠を混ぜ薄めて使います。真夏は膠が腐りやすいので早めに使いますよ〜 この仕事に関しては非常に面倒でありやす!

地味な仕事 その1


ジミ〜〜な仕事紹介しま〜っす!

<胡粉の作り方>

 胡粉とは牡蠣の貝殻の内側の白い部分を粉末にした物です。そのまま膠と混ぜても使えるのですがキメを細かくするとより柔らかい白になります。
使いどころは、霧や滝や湯煙や舞子さんの顔など。

先ず新鮮な膠液を作ります。


胡粉にも細かさに種類が
あります。ボクは飛切(とびきり)を使います。



少量の膠を足します。


練ります。
膠足します。
練ります。
足します。
練ります。。
ひたすら練ります。



 蕎麦やうどんを作る感じで耳たぶほどの柔らかさのだんごを作ります。だんごを皿に向けて叩きつけます。とにかくパチン!パチンッ!100回は叩きつけましょう。数が多いほどキメが細かくなります。

面相筆


長年愛してやまない得応軒の「長峰面相筆」

左が使えななくなったヤツ。
右が新品。

先端が命なのだ。


2013年2月11日月曜日

ロックウェル



『美の巨人たち』いかがでしたか?「マリッジライセンス」でしたね。以前ロックウェル展を観に行きました。油彩画も鉛筆スケッチも「動き」の描写が抜群に素晴らしかった。あとユーモア。なかなか絵の中にユーモアって難しいんですよね〜



ボクのロックウェルコレクション。鉛筆画のリトグラフ。タイトルは「お母さんの誕生日」だったかな?まだベッドの中のお母さんにサプライズ!

2013年2月9日土曜日

ノーマン ロックウェル

今宵の番組『美の巨人たち』は、大!大!大!大好きなノーマンロックウェル。

必ず見ましょう!

今作品の隅々に記された意味。
この2人のSTORYが見えてきます。

ロックウェルは作品にたくさんのメッセージを残してます。その時代の時代背景や皮肉、宗教信仰、家族、喜び、怒り、悲しみなどなど。コミカルな作品もあれば、考えちゃう作品もあります。感動する受け止め方は様々です。誰でも一度は目にしたことがある作品です。

かつてロックウェルにハマって作品展や作品集をたくさん買い集めました。本当にイイ作品ばかりです。


2013年2月8日金曜日

お金と幸せ


 ボクごときのイラストにお金をもらうのは、正直気がひけます。
しかしモノを作るには必ず時間とお金がかかります。
せめて材料費と印刷代と走り回ったガソリン代だけはいただこうと思います。


 ボクに出来る事。
イラストや文字というツールで一生懸命に頑張ってる人を応援できたらウレシイです。そしてその人たちにとって力となり、よりイイ結果が生まれたら尚ウレシいです。


 幸せとは、
人はお金や物をもらって幸せは感じないそうです。
幸せは人から何かをしてもらったり、したりしてでしか本当の幸せは得られないそうです。それが本当の「幸せ」なのだそうです。

2013年2月5日火曜日

原料はコレ



岩絵具とはこれが原料。
いわゆる石です。
水晶や宝石に近い石や珊瑚から作られます。
天然岩絵具はすべてこれらをすり潰した粉です。
「開運なんでも鑑定団」に出て来る本物の有名日本画家の絵はほとんどがこれら天然岩絵具が使われてますね〜腕もさることながら、イイ岩絵具も使ってるんすよね〜 だからイイ光放ちます。色がショボくないんすよね〜



  白に限っては牡蠣の内側の白い部分の粉末も使います。
「胡粉(ごふん)」といいます。
ひな人形や博多人形の顔にも使われます。
胡粉の使い勝手は熟練でないとその素晴らしい色が引き出せません。
とにかく鮮度が大切となりますので作り置きをしていては師匠に叱られます。
ボクもその都度2時間ほど時間かけて胡粉(白)を作ります。
その作り方はまた後ほど。

2013年2月3日日曜日

愛読『和楽』




 日本画はバッチリ描き上げた下絵をトレーシングペーパーに写します。
今度それをパネルに張り込んだ和紙に写し、そこからやっと岩絵具で描いていきます。
工程が多いので時間がかかります。
だから日本画はイイという人もいます。
なぜならジックリ時間をかけるからこそ、やれる仕事になるからです。


 愛読本『和楽』。
今回は「茶の湯」「茶席」「もてなしの心」。
まさに利休からはじまる茶席のお話。
藤九郎の瀬戸黒も出てました。
「ひゃーーーカッケーーー!」

白い粉



 怪しい白い粉????
『岩胡粉』といいます。
粉砕石灰岩の粉末。
末端価格150g=¥1,100
これが『水晶末』だと¥1,600なり。天然の水晶の粉末。
意外と安いと思われそうですが150gじゃ〜日本画は描けませんよ〜!

切手




「めっけ!」
上村松園の切手。
やっぱ、シートで買うでしょ!



2013年2月2日土曜日

歌う映画

んーーーーー違和感がある…
最後は慣れた。

「ああ無情」

2013年2月1日金曜日

こころづかい


ライト着けてくれました。
「ざぁ〜〜っす。」

岱赭




今日は「濃口岱赭(こいくちたいしゃ)」。
最初、読めなかった〜

色は見れば分かるけど、文字が読めないのが自分にザンネン〜

ちなみに濃口があれば『淡口』もありますよ。薄口ではありません。