2013年2月19日火曜日
胡粉と郷陽
胡粉(ごふん)のお話。
日本人形にも胡粉が使われていますと前にもいいましたが、その中でも究極だと思う作品があります。
平田郷陽-作「粧い(よそおい)」
2年前に静岡と千葉で平田郷陽(ひらたごうよう)の展覧会がありました。1部と2部の2部構成となっておりました。そこで見た郷陽の強烈な生き人形の世界と次世代へと繋ぐ作品を観てきました。郷陽の胡粉使いは本当に素晴らしいです。妥協がない証として本当に肌がしっとりしています。胡粉は季節ごとに膠の濃さを変え何度も薄塗りで重ねて塗ります。扱いが非常に難しく膠の分量を間違えると割れてしまうこともしばしば。ボクも日本画で何度も割ってます。
郷陽の言葉、
「ゴフンだけで、10年かかりますけどいいですか?」
番組中の深い言葉です。
そして、この作品についてもう一つ言わせて!
チラッと見えるエロティックな胸元、情緒を感じます。その情緒は郷陽の努力と挑戦なのです。
http://www.youtube.com/watch?v=1HITDUc1oVQ
http://www.youtube.com/watch?v=n5wbAPLCUTs