日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2013年2月19日火曜日

胡粉と郷陽




 胡粉(ごふん)のお話。
日本人形にも胡粉が使われていますと前にもいいましたが、その中でも究極だと思う作品があります。

 平田郷陽-作「粧い(よそおい)」

 2年前に静岡と千葉で平田郷陽(ひらたごうよう)の展覧会がありました。1部と2部の2部構成となっておりました。そこで見た郷陽の強烈な生き人形の世界と次世代へと繋ぐ作品を観てきました。郷陽の胡粉使いは本当に素晴らしいです。妥協がない証として本当に肌がしっとりしています。胡粉は季節ごとに膠の濃さを変え何度も薄塗りで重ねて塗ります。扱いが非常に難しく膠の分量を間違えると割れてしまうこともしばしば。ボクも日本画で何度も割ってます。

郷陽の言葉、
「ゴフンだけで、10年かかりますけどいいですか?」
番組中の深い言葉です。

 そして、この作品についてもう一つ言わせて!
チラッと見えるエロティックな胸元、情緒を感じます。その情緒は郷陽の努力と挑戦なのです。

http://www.youtube.com/watch?v=1HITDUc1oVQ
http://www.youtube.com/watch?v=n5wbAPLCUTs