日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2013年2月14日木曜日

家紋


「エエもんめっけ〜」
久しぶりの家紋ネタ!家紋大好きでっす!
てか、それはわたしたちの「Identity」であり「Symbolic」。



 数年前に着物の柄にハマり図書館や本屋に通い文様(もんよう)とは何なのか?について調べました。文様の歴史はとても古いです。文様は植物や生きものを簡単にデフォルメした絵柄やパターン。自分の絵に使いたくて、本や資料を買いあさりました。その副産物に家紋がありました。家紋は文様からきた物です。屋号やお店のシンボルにも使われてます。例えば天皇家の「菊花紋」は後鳥羽上天皇が菊が好きだとかで現在に受け継がれたとありました。意外に理由はシンプルでした。

 『家紋』はその家のシンボル(象徴)。
残念でなりませんが今ではほぼ必要のないものと化してます。以前、絵の師匠に「井木くん!長男なら家の家紋と宗教(我家は浄土真宗)くらいは知っておきなさいよ〜」と言われたことがあります。恥ずかしながらどちらも知りませんでした。お葬式の時に田舎ではどちらも必要な事です。

 その昔家紋は家の門や屋根などに付けられたりしてました。もっと身時かなところでは着物でしょう。着物を見て、その人がどこのだれそれなのかという印でもあったようです。日本人の正装といえば着物であり紋付でした。その中でも第1礼装は5紋、準礼装は3紋でした。5紋とは胸と袖と背中に家紋があること。こんな事から家紋付きの着物とはその人にとっての「Identity」を表す印だったのです。そして自ずと家紋を背負ってるという事は、その家の歴史や重みを感じる事だったのかもしれません。

 家紋は代々受け継がれて行くもの。祖父から息子へ、息子から孫へ、…と受け継がれるわけですが、それは自分にとっての血筋であります。女性にとってはお嫁に行く時に、生家の家紋を背負った留袖を嫁入り道具として持たせたそうです。歴史で言えば徳川の家紋を蒔絵にした嫁入り家具等もテレビで見た事がありますよね。まさに「Symbolic」。娘が遠い場所へ行っても自分の血筋や家族を忘れないためにとか、お守り的な物となってたのかもしれませんね。



 で、簡単に忘れてしまうボク。
家紋を残します!つって、
どう?これなら忘れないっしょ!
一生忘れないために欄間(らんま)に描いちゃいました。恥ずかしいので仏間側としました。これで代々受け継がれていくと信じます。