正月の恒例行事となっております「紙張り」。4月に行われる春の展覧会に向けての準備となります。会場は愛知県美術館であります。今回は久々の120号(1.5m×2.1m)大作です。和紙は5尺7尺の和紙を貼り込みます。やっぱ、デカイわ〜!
まずはチンチン(三河弁でムチャクチャ熱い!)のお湯を沸かしまして、いわゆる洗濯のりをねりねり。ゆっくり溶かします。コレがまた地味なんです。
ほんで、あらかじめ切っておいた裏打ち用の和紙を本紙の裏側に貼り込みます。裏打ち終えた本紙を今度はひっくり返してパネルに貼り込みます。
パネルと和紙というのは、実は全面に糊を塗りません。側面だけに糊を塗るのでございます。表面の和紙とパネルはくっ付いておりません。いわゆる太鼓の皮のように側面だけに力を入れておくのでございます。
ココからはもっと地味でして、朝昼晩と絶やさず水を打ちます。ゆっくりゆっくり和紙を乾かして行くのでございます。なにせ寒い冬でございますので、急いではいけません。ファンヒーターなど便利な道具を使おうものなら、シワが入ってしまい後でヒドイ目にあいます。
とりあえず張込みましたので、一息です。茶飲んで、3日間ほどかけてゆっくり乾かします。