ここに一冊の本があります。
『特攻とは』
この本はご本人自身が「神風特攻隊」を経験された事実に基づく本です。そして生きて帰ってこれた事と戦火でたくさんの友人を亡くした思いを形にしたもです。自費出版されたものでありますので売ってません。
十数年前のお話です。先輩のお父さんが亡くなったことを聞き、お香典を持って行きました。そのお返しとして親しい方だけに『特攻とは』をいただきました。早速読みました。簡単には言えませんがいろんな思いがこの本に込められてました。一言では言えません。何度も何度も特攻を試みたことが綴ってありました。特攻作戦は敵に見つからず行われた作戦。悪天候や雲の状態が悪いと飛べない日や戻ってくる日もあったとありました。前の夜に知らされるらしく何度も朝が来る度に覚悟をしたとありました。国のために死にに行くという特攻隊員の気持ちや家族への思いが伝わってきました。お父さんはボクの絵を観に来てくださったこともありましたので、もっと前にこの事を知ってたら直接聞きたかったですね〜お父さんはきっと、特攻で生き残った思いを後世に何か形に残したかったに違いないと思います。
そんな思いからもっとリアルに感じたくて零戦の本や資料を読んでます。どんなふうに操縦するのか?どんなエンジンなのか?加工図面から見る零戦。設計士した堀越二郎って?レイテ戦から始まった特攻とは?Z旗?
知れば知るほど、当時の零戦を操縦した人の思いが伝わってくるような気がします。こんな平和ボケした時代に産まれ生きたボクには到底理解出来ない事は百も承知であります。でも、戦争の事実は知っておきたいものです。主権者として。