2013年5月18日土曜日
こだわる、っの巻!
その昔、大きな団体に所属し公募展に出品してた頃の話です。ボクの考えやゴマカシをすべて見破る人がいました。
ボクの絵のような作品はバック(背景)が大切です。何も描かなくて金魚だけを泳がす。それだけでも作品にはなりますが、それではつまらない作品となります。バックに何かしらの仕事をしなくてはなりません。仕事とはその空間に何かをほどこす事です。すなわちボクの絵の場合、らんちゅうを引き立たせるためのバック、最高の脇役を描かなくてはならないということ。いろいろな考えがあると思いますが、ボクの絵の場合約8割はバックに時間を投資します。
そのある有名先生の指摘はもっとバックに力を入れなさいでした。その時のボクは鳥だけに集中しバックには仕事をしてませんでした。今思えば、只々鳥が描きたかっただけだったのです。以来、バックに真剣に向き合い取組むようになりました。イッタイ何が描きたいのか?何を訴えたいのか?何を伝えたいのか?それは金魚だけでは伝えられないのです。絵、すべてでそれを表現しなければなりません。もっと言えば、画面全体で自分が感じとった感動を表現しなければならないという事です。
バックはその作品を表現する上で最高の仕事をしないと感動は伝えられないと信じています。
こんな事を考えているのはボクだけかと思ったら、先日テレビでかの有名な日本画家の千住博さんもそんなような事を言ってましたので、満更間違ってはいないようです。ハハハハハハハ!