日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2013年5月18日土曜日

こだわる、っの巻!


その昔、大きな団体に所属し公募展に出品してた頃の話です。ボクの考えやゴマカシをすべて見破る人がいました。

ボクの絵のような作品はバック(背景)が大切です。何も描かなくて金魚だけを泳がす。それだけでも作品にはなりますが、それではつまらない作品となります。バックに何かしらの仕事をしなくてはなりません。仕事とはその空間に何かをほどこす事です。すなわちボクの絵の場合、らんちゅうを引き立たせるためのバック、最高の脇役を描かなくてはならないということ。いろいろな考えがあると思いますが、ボクの絵の場合約8割はバックに時間を投資します。

そのある有名先生の指摘はもっとバックに力を入れなさいでした。その時のボクは鳥だけに集中しバックには仕事をしてませんでした。今思えば、只々鳥が描きたかっただけだったのです。以来、バックに真剣に向き合い取組むようになりました。イッタイ何が描きたいのか?何を訴えたいのか?何を伝えたいのか?それは金魚だけでは伝えられないのです。絵、すべてでそれを表現しなければなりません。もっと言えば、画面全体で自分が感じとった感動を表現しなければならないという事です。

バックはその作品を表現する上で最高の仕事をしないと感動は伝えられないと信じています。

こんな事を考えているのはボクだけかと思ったら、先日テレビでかの有名な日本画家の千住博さんもそんなような事を言ってましたので、満更間違ってはいないようです。ハハハハハハハ!