日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2016年5月23日月曜日

形見の革から再生

お母様の形見の革パンから財布製作を依頼され完成いたしましたので、本日お客様にお渡しする運びとなりました。

・手が小さい方です。
・右利きです。
・お母様は小さな花が大好き。
・カード多め。
・レシートたくさん。
・ポイントカードたくさん。
・革がとても薄い。

以上がお客様の財布のキーワード。


プロではありませんのでお金をいただくのは忍びない思いでいっぱいでありまして、しかしながらデザイン代(カードポケットや小銭入れなどの形や仕組み、使い勝手を考えた形を考えること)や少し作業工数分(材料代含む)はいただかなければなりません。
お金をいただくには商品に対し責任があります。ゆえに製作後のメンテナンスや修理についてはやらせていただきます。

ウォレットチェーン取付けも考えましたが、あまりにも革が薄くて柔らかいためウォレットチェーンを付けてしまうとお尻ポケットに入れる頻度高くなるため、スグに革が擦れてきてしまうと判断し却下。常日頃はカバンの中に入れて使う仕様としてお使い下さいと説明。

お渡しした直後、とても喜んでくださって本当に安心しました。お役に立てて良かったのですが、こういうお仕事は今後は引き受けないつもりです。なぜなら、いただく金額に困るからです。タダで製作するわけにもいかず、ではいくらいただくの?と考えた時に本当に悩んでしまうからです。勉強にはなりましたが、他人様が大切になさっている物を再生させるのはとてもハードルが高すぎます。やはり自分のモノだけを作るのが1番気が楽です。


他人には分からない残念な箇所があります。そこはやはり自分にウソがつけず。残念な縫い方ややむを得ない革処理は正直にお伝えしました。本人曰く、まったく問題ないそうです。ハッハッハッハ!追加で余った革でキーホルダーを製作しました。コレで勘弁いただくこととします。