お母様の形見の革パンから財布製作を依頼され完成いたしましたので、本日お客様にお渡しする運びとなりました。
・手が小さい方です。
・右利きです。
・お母様は小さな花が大好き。
・カード多め。
・レシートたくさん。
・ポイントカードたくさん。
・革がとても薄い。
以上がお客様の財布のキーワード。
プロではありませんのでお金をいただくのは忍びない思いでいっぱいでありまして、しかしながらデザイン代(カードポケットや小銭入れなどの形や仕組み、使い勝手を考えた形を考えること)や少し作業工数分(材料代含む)はいただかなければなりません。
お金をいただくには商品に対し責任があります。ゆえに製作後のメンテナンスや修理についてはやらせていただきます。
ウォレットチェーン取付けも考えましたが、あまりにも革が薄くて柔らかいためウォレットチェーンを付けてしまうとお尻ポケットに入れる頻度高くなるため、スグに革が擦れてきてしまうと判断し却下。常日頃はカバンの中に入れて使う仕様としてお使い下さいと説明。
お渡しした直後、とても喜んでくださって本当に安心しました。お役に立てて良かったのですが、こういうお仕事は今後は引き受けないつもりです。なぜなら、いただく金額に困るからです。タダで製作するわけにもいかず、ではいくらいただくの?と考えた時に本当に悩んでしまうからです。勉強にはなりましたが、他人様が大切になさっている物を再生させるのはとてもハードルが高すぎます。やはり自分のモノだけを作るのが1番気が楽です。
他人には分からない残念な箇所があります。そこはやはり自分にウソがつけず。残念な縫い方ややむを得ない革処理は正直にお伝えしました。本人曰く、まったく問題ないそうです。ハッハッハッハ!追加で余った革でキーホルダーを製作しました。コレで勘弁いただくこととします。