自然の光だけで撮影するのが自分のコダワリであります。今回は古民家レストランでの結婚式と披露宴の撮影依頼をいただきました。間接照明で暗い場所もあって、場所によってはやむを得ずストロボを使いました。
ストロボ無しで撮るコダワリは新婦とウェディングドレスを輝かせるためです。新郎新婦の撮影は限りなく自然光で撮るよう努めました。今回のような暗い場所でのストロボ無しでの撮影となると、カメラとレンズが大切になってきます。そして技術と知識も必要です。そんなコダワリを解っていただけた人がいました。新郎新婦がお願いしていた美容師の先生でした。きっと過去の経験から先生が作り上げた新婦のお化粧とヘアスタイルを何も考えずバシャ!バシャ!とストロボを焚いて撮影するとどんな結末が待っているのかを知っている人物でした。この方には自分のコダワリが解ってもらえたようで少しの喜びを感じました。これまでこのコダワリを人に言うことはありませんでした。言っても理解できないマニアックな事なんだと自分に言い聞かせてまいりましたので、うれしかったですね〜
ストロボは暗い場所や逆光での撮影にはとても便利な道具ですが、時に新婦の顔、鼻も頬も分からないくらい真白に飛ばしてしまったり、ウェディングドレスもテカテカの真白にしてしまいドレスの装飾も飛ばしてしまいます。便利な世の中となっても残念な写真を見ることは少なくないです。記録として撮るなら、それで良いのかもしれませんが『美しい思い出』を撮るには向かないように思います。
もう一つのコダワリ。結婚式を撮るなら密着撮影しかないと考えてます。自分はプロカメラマンではないので、プロにかなう方法があるとすればヒタスラいろいろな角度から撮り続けること。そして友だちだからこそ、もらえる笑顔が撮れるということです。そんな笑顔を撮るにはご両親、親戚、友達、スタッフの方たちとその日限りの密接な関わりが必要となります。気を使ってクタクタに疲れますが、結果を求めるならそれをも越えて行かねば欲しい写真は撮れないと考えます。
素敵な思い出がたくさん撮れていると嬉しいです。しいては2人とご両親が喜んでくれたら尚嬉しいです。もうこれで結婚式の密着撮影はやめようと思っています。今回のようなプロカメラマンを雇わず自分にすべて任せられたのはとても責任重大でして、それと体力がもちましぇ〜ん。