日本画に「青色」という色名はございません。多くは「群青」と表されます。原石は『アズライト』『ラピスラズリ』といわれる宝石に近い石でございます。
とうとう、原石を買っちまいました。日本画家である以上、絵具のルーツは知っておきたいもの。原石自体の発色が良ければ良いほど、大きければ大きいほど高価でございます。
画家は原石を使うわけではありません。専門の職人が石から砂に砕きます。こまかくするにあたり粒の大きさも1〜14番までと定められており、細かくなればなるほど淡いパステル色へと変わり、画家はその粒の大きさと色を考えながら絵を描くのです。
こんな自然から得られた絵具を『天然 岩絵具』といいます。現在では「人工岩絵具」も存在しますが、画家は天然の素晴らしさを知っております。出来る限り本当の素晴らしさを表現出来る作品を描きたいと考えます。
…かな?
そんな作家になりたいです!