いつもお世話になって、我々の展覧会の後援をしていただいてます。
老舗の絵具屋さん「森荘」。
日本画の筆、紙、膠、額、材料全てを売る専門店です。
名古屋で日本画を扱う専門店はココを含め2店舗しかないです。
簡単にいえば愛知県で活躍する日本画作家はみんなココに来るってことですね。
一流も素人も。
今回も広告に載させていただく為、営業しにきました。
いつも伺えばいろいろ勉強にもなって、アットホームなお店なのです。
描く側ではなく、提供する側のお話も我々には役にたちます。
日本画の絵具は特殊です。
地方の職人が石を細かく砕き、粉状にしたものがこちらに商品として並びます。
15種類の粒の粗さで売られてます。同じ色でも粒が細かいと薄く淡い色となるのです。
この粒の粗さと色をうまく使い分けるのも画家の見せ所かと思いますね〜
こんなふうに岩絵具に囲まれていると、心がフワ〜っと気持ち良くなります。
何とも言えぬ気持ちで、言葉では言い表せないのです。
多分、わたしだけではないでしょう。
次の作品の構想がグイグイ湧いてきます。
日本画の色絵具は『岩絵具』といい珊瑚や石から採られてます。
中には宝石のような石も砕かれ、我々の絵具となります。
ここにある緑の石は「緑青」といわれる天然石の色となるのです。
本当に奇麗ですよ。天然の岩絵具は。
これは白色になる貝ですね。日本画の世界では「胡粉(ごふん)」といいます。
ひな人形の顔にも使われる白ですね。
牡蠣です。我々が食べる牡蠣より貝の層が分厚いのです。
これの内側をすり潰した粉が胡粉となります。
ご覧の通り、岩絵具はお金と手間のかかる絵具なので、
日本画の絵は高いんでしょうね。
それと天然の岩の絵具なので変色しません。
永遠の色なのです。
なので、何百年も前の絵が色も変わらずに残ってるんですよね〜
天然色がそれぞれが絡み合ったり、混ざり合ったりして織りなす色が日本画なのです。
厳密に言えば混ざりません。重なりあったりすることで混ざったように見えるのです。
たくさんの色が重なりあえばあうほど、色に深みが出てきます。それは濃い色でも、淡い色でも一緒なのです。薄い色ばかり使って重ねていけば、薄い淡い色の深みがでます。それはえも言われぬ、その人の色となるのです。
ホーーーホホホホホホホ・・・・。