ここからはわたしの主観です。
山崎12年のゴールドは「ジャパニーズゴールド」とサントリーは言ってます。このゴールドはタダの輝く金(きん)ではなく、日本人の歴史や生活にある奥ゆかしさや一歩引いたイメージのゴールドに見えます。
それは日本画にも通づるところでもあるように思います。キンキラキンの金、それは見せたいばかりの主張する金。日本画の描き方に金箔や金泥を使ったあとに胡粉(ごふん)という貝の粉でできた絵具を薄っすら塗る技法があります。それはキンキラキンのギラギラを抑える効果があります。あえて輝かせない。
結果、金でも主張しない金となりますが、その向こうにある金は鈍く輝きを放ち、主役ではなく一歩引いたからこそ心に残る金となります。それこそが日本的なゴールドではないかと思うのです。もしかしたら当時のサントリーのデザイナーは、「山崎」にこの一歩引いたゴールドをイメージし思いを込めラベルに表現したのではないかと想像します。
「YAMAZAKI THE JAPANESE GOLD」
ハッハハハハ!