日本画家 井木紫人について

2002年、素晴らしい金魚(らんちゅう)と出会いました。
らんちゅうの模様や泳ぎ、美しさ、形、すべてに魅かれました。
それから「誰も描いたことのない金魚画を描きたい!」
と思いはじめ伊藤若冲の鶏ように家の庭で本格的に金魚を飼い始めました。
より自然に近い形で飼育し本格的な飼育方法を学び試行錯誤を重ね、本当の金魚の楽しみ方を知りました。
そのすべてを絵にすることこそが自分の進むべき道だと考えました。

〜掲載誌とご購入について〜
日本画家 井木紫人の作品購入については(株)美術新星社 発行『美術市場2013』、株式会社美術年間社の『美術年間 art annual 2013』掲載に基づき1号=¥35,000よりとさせていただきます。

ART studio GENCOについて
『アートスタジオジェンコ』はイラストとデザインを中心としたブランドです。井木紫人は日本画、ジェンコはイラスト&デザインです。日本画作品とは価格が異なっております。



お問合せ先 ranchiu@hm10.aitai.ne.jp
日本画家 井木紫人

2016年12月3日土曜日

乾き待ち=作品と向き合う時間

日本画には乾き待ちという工程があります。

1色ぬるたびに乾かす工程です。

そもそも岩絵具というのは、岩、石であり砂であります。色がニジムことはありませんが、膠と水と岩絵具を混ぜ使いますが、濡れている間は砂が動いてしまいます。半日から1日かけて乾かすわけですが、その間は何もできません。ひたすら乾くのを待って、完全に乾いたあとに次の色をぬります。たくさんの色をぬるのでメチャメチャ時間がかかるのであります。ハッキリ言って地味です。


しかし地味であるがゆえに、ユックリ作品と向き合うことができます。乾き待ちにいろいろ考えることができるのです。最初に描いた構図や色を今一度考え直したり、時として変更することもあります。その際にはこの乾き待ちの時間使って試したりします。


日本画は瞬間的なインスピレーションで描く絵ではなく、時間をかけて描く絵であります。作品の多くがユックリとした時間が作品に現れます。それも日本画の良いところでもあると私は思います。