来年早々までに1枚注文をいただきました。
20号であります。ご自宅に飾るにはなかなかのサイズでございます。
一般的にはパネルに貼りこんだ和紙も売っておりますが、自分は最初からすべて自作とすることにしております。和紙をパネルに貼り込む前に、「裏打ち」といって完成後に作品が割れたり、破れたりしないようにするためにあらかじめ和紙の裏に補強用の薄い和紙を貼ります。手間ではありますが昔ながらのやり方で行なっております。これが自分の納得したやり方でなのであります。
さて、ノリも地味にお湯を沸かして、ゆっくり溶かします。この薄くしたノリを使って裏打ち紙を貼り込みます。シワにならぬよう素早く貼るのがキモです。
本紙外周にノリを着けパネル側面に貼ります。和紙を全方向均等に張り、シワを作らぬよう乾かします。その際にはひたすら和紙表面中心に水打ちをし側面から乾かしてゆきます。障子貼りと同じであります。
ココから1日かけて乾かします。無理やりの乾燥はしません。自然乾燥に心がけております。